平成18年度

第6回

Neue Bahnen(新しい道) 〜ヨハネス・ブラームスと朋友たち

大津 純子(ヴァイオリニスト)、岡田 知子(ピアニスト)

28/10/2006

講演動画

本公演の映像公開はございません。

講演概要

昨年のプログラムは、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家であり、評論家でもあったロバート・シューマン(1810〜56)を中心に構成しましたが、今回は、そのシューマンに才能を見出されたヨハネス・ブラームス(1833〜97)と、彼の朋友たちの作品を取り上げました。 1853年、『新音楽雑誌』(ライプチヒ)に掲載された<新しい道>と題するシューマンの評論で、"・・・新しい時代を表現する天才、「若き血」の突如の出現・・・"と絶賛されたブラームス。《ドイツ・レクイエム》に代表されるように、彼の作品は誇らしい愛国心と英雄的なドイツ主義、独自の宗教観にしっかりと根差しています。 彼はハンブルグに生まれ、その特出した音楽的才能は幼少より大きな注目を集めました。コントラバス奏者の父、ヨハン・ヤーコブからヴァイオリンとチェロの手ほどきを受けますが、音楽的表現の更なる可能性を求めてピアニストになることを選びます。10歳のときには父親が主旨する室内楽演奏会で、ベートーヴェンの五重奏曲などのピアノ・パートを受け持つほどに上達し、当時のハンブルグ第一の作曲家・ピアニストであったE.マルクスゼンにピアノのほか、音楽理論と作曲を師事します。彼の厳格で、系統立てた教授法の下、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンを研究し、シューベルト、ショパンといった先達作曲家たちの価値を学び、ドイツ民謡に親しみ、変奏曲の本質を知ったことは、後のブラームスの大作曲家としての基盤を確固たるものとしました。また、当時の一流青年ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831〜1907)と知り合い、彼からシューマン夫妻を紹介されたことが、ブラームスのキャリアを大きく後押しすることとなります。大成してからのブラームスは新鋭作曲家、ドヴォルジャーク(1841〜1904)の才能を高く評価し、彼を世に送り出すきっかけを作り、生涯にわたり親交が続きました。 プログラム: *J.ヨハネス「ロマンス 作品2」 *J.ブラームス「ヴァイオリンとピアノのための F.A.E.ソナタ」 *A.ドヴォルザーク「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 作品100」 *C.ポルムベシュク「バラーダ」 *J.ブラームス「子守唄」

概要・略歴

資料

知と美のハーモニーページ

https://www.nii.ac.jp/about/publication/harmony/#harmony5

NII webページ

https://www.nii.ac.jp/event/karuizawa/2006/