平成11年度

第3回

簡明技術の推進

柳田 博明

東京大学名誉教授

31/7/1999

講演動画

本公演の映像公開はございません。

講演概要

技術立国を目指すわが国がまず心がけなければならないのは、市民の感性に敏感になることである。市民は、最近の技術いや技術者あるいはその属する集団の徳と志を信用していない。情報公開が不十分である。専門家集団以外の意見を聴こうとしない。複雑で使いにくいものを優れた商品として売り出してしまう。などなど、が原因である。 講演者は、現代技術はスパゲティ症候群に冒されているとする、スパゲティ症候群には複雑すぎて理解ができない、複雑にする方向でしか問題解決を考えない、複雑なほど高級と考えてしまう価値観、複雑にしたために劣化する、など5つの兆候がある。 講演者は材料の研究開発の面からスパゲティ症候群解消を進めている。それは賢=建=検=兼=健=倹=圏で示される漢字をキーワードとする材料=賢材=Ken-materialsである。簡にして要を得、環境に優しく、市民の主体的関与を可能にする具体例も挙げて紹介した。 市民の技術に対する主体的関与をテクノデモクラシーと称してNGO=簡明技術推進機構で活動を進めている。最近のわが国が開発した優れた技術は、簡明なものである。実例の紹介も交えてお話しをいただきました。

概要・略歴

資料

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NII webページ

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