平成17年度
第3回
本公演の映像公開はございません。
日本の伝統音楽に対する日本人の大きな誤解は、それぞれのジャンルは、一度成立すると、そのまま変化しないで伝承されてきた、というものです。そのため、「慣習を墨守した」「固定した」音楽というイメージをもたれがちです。この度は、伝統音楽の例として「三曲」と呼ばれるジャンルを取り上げて、伝統音楽がどのように変化してきたかを、具体的な響きによって論じていただきました。三曲は江戸時代に成立した日本の室内楽で、三味線、箏、尺八の三種の楽器と声の音楽です。ヨーロッパや日本国内で、日本音楽の普及に努力している日本音楽国際交流会の協力を得て、四人の演奏家の方にも参加していただき、演奏を交えた お話をいただきました。