平成18年度
第2回
本公演の映像公開はございません。
東京大学は2002年からヴェスヴィオ火山の北山麓にあるソンマ・ヴェスヴィアーナ市で発掘調査を行っている。いまから70年ほどさかのぼる1930年代にローマ時代の遺構が発見され、試掘の結果、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの別荘ではないかと考えられた遺跡である。これまでの調査でアウグストゥスの別荘である可能性は小さくなったが、出土した建築遺構や大理石の彫刻は、単なる個人の別荘遺跡ではなく、宗教的な施設である可能性を大きくしている。 ソンマ・ヴェスヴィアーナと、ヴェスヴィオ火山の噴火で埋没したポンペイとの関係を紹介いただき、また「火山噴火罹災地の自然・文化環境復元」の進捗状況のお話も伺いました。