平成19年度
第1回
本公演の映像公開はございません。
日本の美術館関係者の間では、現状は「冬の時代」と言われています。背景には、国と地方の財政状況が極めて厳しい状況にある中で、国の独立行政法人制度、地方公共団体の指定管理者制度の導入によって、国・公立の美術館の運営に大きな困難が生じていることなどの状況があります。美術館関係者は、学習支援活動の強化、市民の視点に立った運営などについて改善の努力をしています。 一方で、世界の美術館では、「黄金時代」との声が聞かれるほど大型の美術館の新増設が続いており、その概要を紹介しました。 世界は文化力競争時代にあるとの認識に立って、このような状況に対応するための力を結集する必要があります。また、私たち自身が、世界の中での日本文化の特性を理解し、外国にどのように伝えていくかが重要な課題となっています。これらの状況について、東京六本木に新たに開館した国立新美術館での経験を交えてお話しいただきました。