平成19年度
第7回
本公演の映像公開はございません。
最近、我々は膨大な情報の洪水に飲み込まれようとしています。このままでは、知の創生からかけ離れてしまいます。このような状況を危惧して「情報爆発」という言葉が使われるようになりました。 また、溢れる情報の中、ビジネスや研究等の場において検索に要する時間が、全仕事時間の30%を占め、75%の人々が、何か知りたいことがあると家族や友人に尋ねるよりウェブに頼るという調査結果が出ています。 その中で、個人の嗜好に応じた内容を自動的に提供する技術が研究されています。それをコンテキスト・アウェアネス環境と呼んでいますが、この環境下では自分に関係する情報のみが提供され、それ以外は、無用のノイズのように扱われることになります。 しかし、知的活動では、ノイズが重要であり、そこから啓発される場合も多く、知的活動を支援するITを考えるとノイズが載っている方が結構いいのではないかということです。 情報爆発の時代、インターネットの情報活用等について幾つかの観点からお話しいただきました。