平成27年度
第2回
本公演の映像公開はございません。
チョウやアリなど身近な昆虫に話しかけたことがありますか。きれいな花はどうでしょう。「生命誌(Biohistory)」は、細胞・DNAなどの研究から地球上の生きものは皆祖先を一つにし、人間もその一つであることを明らかにしました。 人間には文化・文明を持つ特色がありますが、近代文明には、人間が生きものであることを忘れているところがあります。そこで生物学を通して「生きものであるとはどういうことか」を語り、それを踏まえた社会とはどのようなものかを考えます。 絵本「いのちのひろがり」(中村桂子文、松岡達英絵)を主軸に、あなたが受精卵という一つの細胞から始まるところから考えます。母親の子宮の中であなたを支える胎盤ができるには、父親の遺伝子が不可欠という事実一つだけでも面白い。ここから歴史をさかのぼり、時間と空間の中でのいのちのひろがりを捉え、自然・生命・人間・社会を考えます。