平成28年度
第3回
本公演の映像公開はございません。
私たちは、生まれた時から「顔」とつきあっていますが、その顔についての体系的な学問は、いままでありませんでした。それは顔が、あまりにも身近な存在であるからです。また、これまでの科学が苦手としてきた感性的な対象であるからです。さらには、人類学、心理学、さらには哲学など、さまざまな分野の研究者の協力を必要とする「学際科学」であるからです。 この講演では、コンピュータ画像処理によって合成された多数の顔写真を紹介しながら、人の顔の秘密を探る研究を紹介します。また、1995年の日本顔学会の誕生をきっかけとして、顔画像処理が学際的な「顔学」へと発展してきた流れを紹介し、「顔学」の今後を展望します。