平成30年度

第1回

私が歩んだ道、若人たちは何処へ向かうのか

野依 良治

科学技術振興機構 研究開発戦略センター長

12/5/2018

講演動画

本公演の映像公開はございません。

講演概要

終戦後の復興途上の日本、腕白盛りの野依少年はわが国初のノーベル賞に輝く湯川秀樹博士に憧れ、科学に目覚めた。「ナイロンは石炭と水と空気からできる」と知り、化学の力に感動した。研究者の道を志し、人びとの支えと幸運に恵まれてノーベル賞受賞の栄に浴した。この間、わが国は見事に経済復興を成し遂げた。 科学は絶え間なく進歩し、人類共通の知的資産をつくる。優れた科学技術は、人びとの豊かな人生、社会の繁栄、国の安全かつ平和な存立、そして人類文明の存続のためにある。しかし振り返れば、多くの国の国家的野心が、度重なる戦争を惹き起こし社会を疲弊させ、過剰な個人的欲望の集積が、あるいは修復不可能な環境破壊,文明の危機を招きつつある。 いったい何故こうなるのだろうか。科学者野依良治は明日を創る若者たちと語り合いたいと思っている。

概要・略歴

資料

知と美のハーモニーページ

NII webページ

https://www.nii.ac.jp/event/karuizawa/2018/